急性前骨髄性白血病

2020年2月13日に突然告げられた病「急性前骨髄性白血病」。

最初、診断を聞いたとき頭が真っ白になりました。

しかし、すぐに白血病の中でも治りやすい部類にあること、ベサノイドという薬のおかげで抗癌剤の量(副作用)を減らせるということを知り、少し安心しました。

治療は全4回コース、「抗癌剤投与→血球(副作用)の回復を待つ」の繰り返しです。

1回目こそ、口や鼻からの出血に苦しめられましたが、それ以降は軽い吐き気と味覚異常だけで、覚悟していたよりはサクサク治療が終わっていきました。

後半は、仕事や友人とゲーム、筋トレなどできるほど体は元気でした。




そんな体とは裏腹に4回目の治療の回復待ち、なかなか血球が回復してきません。
主治医からは、「再発の可能性があります。来週骨髄検査を実施しましょう」とのこと
一気に初診日のような不安が込み上げてきました。

体調が非常に良好なため、自分も含め「癌」であることなんて忘れかけていた矢先でした。
社会復帰が目の前に迫っていたといこともあり、ショックは非常に大きいです。
治ったら、「気がかりだった業務の改善をしたいな」だとか「飲みに行きたいな」「旅行に行きたいな」「お世話になった人たちに会って感謝を伝えたいな」やりたいことはいろいろありました。

とはいえ、まだ再発が決まったわけではありません。
しかし、死が頭をよぎるというのは私をとてもネガティブにさせました。
普段は何事も「まいっか」気質なのですが、死への耐性は0なようです。

いずれは、みんな考えることを人より少し早く「死」と向き合うことになって
私はまだ葛藤の中にいます。
回復兆候の時には、勉強や筋トレ=未来のための投資に没頭していた私ですが、
死を意識した途端それらのやる気は消え去りました。
(それに呼応したように、上述のルーティンをリマインドしてくれるアプリが起動しなくなるというバグまで起きています)




ちょうど数日前、最高の人生の見つけ方という映画を見ました。
末期癌の老人2人が、病院を抜け出し、世界中を巡ってやり残したこと(棺桶リスト)をやっていくというストーリーです。
私も棺桶リストではないですが、最近は毎日日記を書いていて、そこには「今日人生が終わるとしたら」という項目を作っていました。
人生において本当に大事なものを明らかにする、という目的でこの項目を毎日書き続けていたわけですが、ここ数日書いていることは「家族と過ごす」や、「お世話になった友人に感謝を伝える」などごくごく平凡なことであり、人とのつながりに関することでした。



死を意識して、かなりネガティブになっている私ですが、
来週にはケロっと退院してる、なんてこともあるかもしれませんね。
死と向き合うことができたのはむしろ良い経験かもしれません。
とはいえ、まだ死にたくはないのでどうか再発だけは勘弁してください。

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